トイレのしつけに関しては、早い段階から成功していました。
すんなりと上手くいっていたせいで、私達が欲を出してしまい、レックスを混乱させ、失敗を繰り返すようになってしまいました。
再トレーニングが必要になり、元のようにトイレができるようになるまでに時間が掛かってしまい、大変でした。

数ヶ月前の事です…
身体が大きくなってきたせいで、今まで使っていたセミワイドのトイレトレイが小さくなってしまいました。
トイレトレイをワイドに買い替え、もう安心と思っていたのも束の間、時々、トイレトレイに足をきちんと乗せずに用を足してしまうようになったため、トイレトレイ周辺が大惨事になってしまう事か続いたため、はみ出した際には「いけない」と注意するようにしていました。
失敗その①ですね。

同時に、トイレトレイ以外の場所で、トイレに向かおうとする最中に間に合わずうんちをする事があり、慌ててトイレトレイを移動させたり、最中にトイレトレイの上まで運んだりしました。
失敗その②ですね。
そのうち、小の方も別の場所で失敗するようになり、キツく叱るようにしました。
失敗その③です。
そうこうしているうちに、私達が見ている所で用を足さなくなり、私達が席を外したほんの一瞬の隙に、こっそりハウスの中や玄関などで用をたすようになってしまいました。
今までは、ワンツーと促すと、用を足してくれていましたが、ワンツーと声を掛けると用を足さずにハウスにこもって、切ない表情でこちらを見つめるようになってしまいました。

ここでようやく、バカな飼い主(私達)は間違いに気づいたのです。
どの方法も全て間違っていたのですね。
失敗した時は無視して、やりすごさないといけませんでした。
一部の本では、片付ける姿も見せてはいけないと書いてあります。
叱ったり、最中に動かすなど、もってのほかでした。
レックスは、用を足している最中に叱られた為、用をたすという行為自体を悪い事をしていると誤解してしまったのですね。
混乱してしまい、ワンツーという言葉の意味もわからなくなってしまったのでしょう。
ギリギリまで我慢して、どうしようもなくなった時に、所構わずお漏らししてしまったり、私達の姿が見えなくなった隙に用をたすようになってしまったのですね。

まず、この誤解を解くためにどうしたかといいますと、目の前で用を足してくれるのをひたすら待ちました。
ところが、レックスはかなり我慢強い頑張り屋さんらしく、何時間もの間、ずーっと我慢し続けます。
お腹が膨れてくるのがわかるようになっても、用を足しません。
これでは可哀想だと思い、サークルに閉じ込め、足音をわざと立てて、物陰に隠れつつ廊下に通じるドアをバタンと閉め、息を潜めて様子を伺いました。
すると、すぐに、用を足してくれました。
そーっと出て行き、静かな声でワンツーと声をかけ、用が済んだ後、褒めて褒めて褒めちぎり、ご褒美(フード数粒)を与えました。
失敗した時は無視して片付けました。
何度も何度もその方法を続けて、すかさず褒めることを繰り返していたところ、だんだんと悪いことをしているんじゃないと認識してくれ、目の前でも安心して用を足してくれるようになりました。

そして今...
ようやく、平穏な日々が戻りつつあります。
私たちのせいで、レックスに切ない思いをさせてしまった苦い経験を心に深く刻み、2度と、トイレの失敗を叱らないでいようと約束し合いました。


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